始めに…
絵付けタイルという言葉を聞いて?と首をかしげる方も多いこと
と思います。
それは当然で、絵付けタイルとは別にジャンルの正式名称ではな
く説明を求められた際にその特徴をあらわすのに一番わかりやすい
名 前は何かと考えて、こちらで便宜的につけたものだからです。
今では我が工房の大事な名前の一部となっていますが!
普通タイルといえばモザイクタイルが一般的だと思いますが、同
じタイルでありながらそれとは異なるもの、差別化を図るために
つけられた 名前と思っていただければよいでしょう。
絵付けタイルとは、工房AZULではタイルに絵を描く技法全般
を 指し、しまたその技法で描かれたタイルのことをいいます。
ポルトガルの、主に青い釉薬だけで描かれたタイル絵のこと
モチーフは宗教的なものや風景などが多くみられる
カラフルな色使いのものもあるが一般的には青い絵タイルをいう
技法的には、スペインタイルの水彩技法と同じ
イスラム教徒によりスペインへもたらされた技法
鉛筆などで絵を縁取った後、スポイトで釉薬(絵の具)を流し込む
焼成後は縁取りが消えてモザイクタイルのように見えるのが特徴
モチーフとしては幾何学模様やアラベスク模様が多い
マヨルカ焼きとも呼ばれる
素焼きのタイルに白い釉薬をかけた後、筆で絵付けをする
モチーフは植物や果物などが一般的
食器としても使用できる
※その他にもスペインタイルにはレリーフ、ソカラト、スグラフィート、ラスター、クエンカ、チューブライニングなどの様々な技法があります。
AZULではクエルダセカ技法と水彩技法を中心に行います。
(イズニックタイル)
トルコのイズニック地方で盛んに作られているタイル
イズニックブルーと呼ばれる青が特徴的な柄
(デルフトタイル)
デルフト焼きとも呼ばれるオランダで作られる青の焼き物
主に食器に使用される
(メキシカンタイル)
メキシコで作られるタイル。大胆な筆遣いや原色が多く使われる
(※そのにもまだいろいろな絵タイルがあります)